伝説の打鍵感:ラベルライター「Merlin 100」をUSB化しVFDディスプレイも完全復活
古いラベルライター「Merlin 100」に搭載されていたキーボードをUSB接続へと改造した、非常に技術力の高いプロジェクトがRedditで注目を集めています。このキーボードには、マニアの間で評価の高い「Fujitsu Leaf Spring」スイッチ(第3世代または第4世代)が採用されており、3層構造のメンブレンと板バネを組み合わせた独特の打鍵感が特徴です。
今回の改造で最も困難だったのは、本体に備え付けられた真空蛍光ディスプレイ(VFD)をそのまま動作させることでした。作者は解析の結果、VFDが300ボーという極めて低速なシリアル通信でASCII文字を受け取っていることを突き止めました。制御用マイコンにSTM32(Bluepill)を採用し、QMKファームウェアをカスタマイズすることで、キー入力に連動したディスプレイ表示の完全な復元に成功しています。
製作過程ではEPROMを破損させてしまうトラブルもありましたが、コミュニティの著名な開発者であるHaata氏からROMデータの提供を受けることで、見事に復活を遂げました。古いデバイスに新しい命を吹き込み、実用的な入力装置へと昇華させる、自作キーボードの醍醐味が詰まったビルドです。