「普通に強い」キーボードの終焉:FILCOブランドの閉業とMajestouchが遺したもの
日本のキーボードシーンを長年支えてきた「FILCO」ブランドで知られるダイヤテック株式会社が、2026年4月をもってその歴史に幕を下ろしました。
FILCOの代表作「Majestouch」シリーズは、近年の自作キーボード界隈で主流となっているホットスワップやガスケットマウント、あるいはゲーミング用途のラピッドトリガーといった最新トレンドとは一線を画してきました。派手なライティングも複雑なソフトウェアもありません。しかし、そこには「普通に置けて、普通に打てて、長く使える」という、道具としての本質的な強さがありました。

元記事では、市場に残る在庫を単なる「製品」としてではなく、一つの時代の「記憶」として捉えるべきだと説いています。多くのユーザーにとっての「最初の高級キーボード」であり、タイピングの喜びを教えてくれたFILCO。その質実剛健なフィロソフィーは、ブランドが幕を閉じてもなお、愛好家たちの指先と記憶に刻まれ続けることでしょう。