分離型キーボード設計の難所:MXホットスワップの「リバーシブル・フットプリント」実装とKiCadの警告
自作の分離型キーボードを設計する際、左右で同じ基板(PCB)を裏返して使用する「リバーシブル設計」は、コスト削減や設計効率の観点から非常に一般的な手法です。しかし、この設計には基板CAD上の処理において特有の課題があります。
現在、Redditのコミュニティでは、MXホットスワップソケットを用いたリバーシブル設計におけるKiCadのエラー警告についての相談が寄せられています。投稿者は、基板の表裏両面にソケットのフットプリントを配置したところ、KiCadから「ネットがショートしている」という警告(ERC/DRCエラー)を受け、これを無視して進めても良いのかと疑問を投げかけています。

実用上、片面のみにソケットを実装して使用するのであれば動作自体は可能ですが、設計ツール上でエラーが残る状態はトラブルの元になりかねません。熟練の設計者の間では、こうした問題を回避するために、リバーシブル設計専用に最適化されたフットプリントライブラリを使用することが推奨されています。

初めてのPCB設計では、こうしたツール固有の挙動や、コミュニティで共有されている知見を活用することが、完成度の高いキーボード制作への近道となります。エラーを単に無視するのではなく、正しいフットプリントの選択や配線手法を学ぶ良い機会と言えるでしょう。