「非タイピング時」の効率を考える:エルゴキーボードとマクロキーの重要性
自作キーボード、特にエルゴノミクスキーボードの世界では「タイピング効率」が最優先されがちですが、Redditのr/ErgoMechKeyboardsにて、それ以外の「非タイピング時」の操作性に焦点を当てた議論が注目を集めています。
投稿者は、Kinesis Advantage 360などの高度なエルゴノミクスキーボードを長年愛用してきた開発者です。しかし、思考中やブラウジング中など、ホームポジションに完全に手を置いていない状態から「アプリの切り替えや単純なショートカット」を行う際、ミニマルなレイアウトが逆に障壁になると指摘しています。
無刻印のキーキャップや、多くのキーがレイヤー下に隠れた設計、そして複数のキーを組み合わせる必要がある複雑なマクロは、リラックスした状態での直感的な操作を困難にします。このため、投稿者はあえて「よりエルゴノミクス的ではない」とされるKeychron Q10(Alice配列)へと移行しました。その理由は、専用のマクロキーが存在し、レイヤーを介さずに片手で素早く操作できる点にあります。
「タイピングのための道具」としてだけでなく、「コンピュータを操作するためのインターフェース」としてのキーボード。ミニマルさを追求するあまり失われがちな「カジュアルな使い勝手」をどう確保するか、多くのユーザーにとって興味深い議論となっています。